北京オリンピックの大気汚染問題が,再びクローズアップされています。
朝日新聞(2008年03月11日18時56分)
北京五輪期間中、工場操業を制限へ 大気汚染対策
男子マラソン世界記録保持者のゲブレシラシエ(エチオピア)が北京の空気の悪さを理由に、北京五輪ではマラソンに出場しない考えを示したことについて、中国外務省の秦剛副報道局長は11日、記者会見で「北京は環境改善のために対策を取っている。彼を含め、世界各国の選手が北京に集い、良い成績を挙げることを願う」と話した。
また、国家環境保護総局の張力軍・副局長はこの日の記者会見で、大気汚染改善への対策として五輪期間中は北京市と(周辺の)天津市、河北省で一部工場の操業を停止、または制限すると明らかにした。張副局長は必要に応じて操業停止の範囲を広げるとして「五輪期間中、北京の空気の質が国の定める目標に達することは保証する」と話した。
う~ん,マラソンは本当に厳しいですね…。中国の対策というものが全く当てにならないことは,最近の毒餃子事件をはじめ,毒健康食品事件,毒ペットフード事件,毒おもちゃ事件などを考えても明らかです。中国は,各国の選手団が独自に食料を持ち込むのを禁止しようとしていますから,これも困ったものです。そもそも中国に安心して食べられるものなどあるんでしょうかね…。
北京オリンピックについては,大気汚染を避けて,日本で直前合宿を行う国が増加しているそうですが,中には韓国で合宿する例もあるそうです。これは大気汚染に少しずつ慣れるという意味合いが大きいそうで。おいおい…。
先日の日曜日に名古屋国際女子マラソンが開催され,初マラソンの天満屋の中村友梨香選手が優勝してオリンピック代表の座をつかみ取りました。期待していた選手が優勝したのはうれしいんですが,北京の状況を考えると複雑な思いがありますね…。マラソンだけの問題ではありませんけどね。