表記はカタカナのようですが,平城遷都1300年祭のマスコット「せんとくん」と同じ名前のマスコットキャラクターが存在するようで…。
産経新聞(2008.4.17 14:08)
平城遷都祭 「せんとくん」に同名の“先輩”が…
愛称が決まったばかりの奈良県の平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター「せんとくん」と同名のキャラクターが、神戸市のイベントで既に活躍していたことが17日、分かった。
神戸市兵庫区の平野地区で続いているイベント「福原遷都まつり」の「セントくん」。奈良県などでつくる1300年祭の事業協会は「同名キャラの存在は知っていたが、商標登録をしておらず、大丈夫だと思った」としている。
「セントくん」は、平清盛が福原京に遷都したことにちなみ、武将姿。「遷都まつり」は平野地区の住民が阪神大震災の復興イベントとして平成17年から始め、毎年開催している。
奈良のせんとくんは「かわいくない」との批判もあるが、遷都まつりの実行委員会事務局は「奈良と平安で時代が違うし、仲良くできるのではないか。こちらのセントくんの方がかわいいけど…」と話している。
セントくんと一緒にいる平安時代の衣装の女性は「フクちゃん」と言うそうです。武将の姿にも関わらずカタカナのセントくんなんですね。関西で福原と言えば,歓楽街を想像する方が多いと思いますけど,そう言えば,福原にも平安時代の末期に半年ほど都が置かれたことがあったんですよね。この遷都は平清盛の主導で行われていますので,武将姿のセントくんのモデルは平清盛ということなんでしょうか。
この新聞記事では,福原遷都まつりの実行委員会事務局の人は余裕のコメントですねーという感じで紹介されています。毎日新聞では福原遷都まつりの実行委員会事務局長のコメントが載っているんですが,ちょっと様子が違うようですよ。
毎日新聞(2008年4月16日 20時40分)
せんとくん:同じ愛称名が神戸に 苦難続く…平城遷都事業
実行委事務局長の玉川侑香さん(60)は「奈良の名前を知ってびっくりした。商標登録が必要だった。もう少し可愛ければ、仲良くしやすいのだけど……」と困惑気味。奈良県などでつくる平城遷都1300年記念事業協会は「商標を調査し、福原のキャラクターも把握していたが、1回限りの催しと認識していた。法的な問題はないが、福原側から苦情などがあれば対応を考えたい」としている。
あんなかわいくないマスコットとは仲良くなりたくない…ということでしょうか。とりあえず,福原遷都まつりのマスコットの名前が商標登録されていたらここで話題になることはなかったんでしょう。今回,平城遷都1300年祭のマスコットが「せんとくん」と命名されたことによって,福原遷都まつりが注目を浴びる結果になったというわけで,前向きにも考えられると思いますけどね。私も全然知りませんでしたし…。そっとして欲しかったなら別ですが。
という訳で,近い将来,平城遷都1300年祭事業協会の「せんとくん」,福原遷都まつり実行委員会の「セントくん」,「クリエイターズ会議・大和」が募集する新しい平城遷都のマスコットでコラボレーションが実現するかもしれません。これで,関西の景気も盛り上げていただければいいかな…と。