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実用外交の第一歩か

 韓国の李明博大統領が,相次いで日米を訪れるそうです…。

産経新聞(2008.4.14 22:02)
李明博韓国大統領15日訪米 20日に訪日へ

 【ソウル=久保田るり子】韓国の李明博(イミヨンバク)大統領は、就任以来初めての外国訪問で15日から米国、日本両国を訪れ首脳会談に臨む。過去10年の革新政権下では主に対北朝鮮問題で米韓関係がぎくしゃくし、日韓は歴史認識問題などをめぐる対立から首脳交流が途絶えた。今回の2カ国歴訪を李大統領は「実用外交の第一歩」と位置づけ日米との友好修復と同盟強化、経済関係の活発化を目指す。日米韓の連携復活も国際社会に印象付けられることになりそうだ。

 出発に先立った13日の記者会見で李大統領は、対北朝鮮政策について、「挑発的な言動には原則を持ってき然と対処している」と述べたが、北朝鮮への対応を裏付ける意味でも米韓関係修復は李大統領の首脳会談の重要テーマとなる。米国とは在韓米軍再編や、ミサイル防衛など安全保障問題のほか米韓自由貿易協定(FTA)の批准などが話し合われる。ブッシュ大統領は李大統領を韓国大統領として初めて別荘のキャンプ・デービッドに招いて首脳会談を開く。

 また、日本訪問ではシャトル外交復活や、北朝鮮問題での連携、日韓FTA交渉の再開をはじめとし、日韓の財界、経済人交流など経済関係強化が図られる。

 李大統領は先に訪韓した日本の知事会議代表団に、「日韓関係を実質的に役立つ方向に発展させたい」と述べている。李大統領は15日にニューヨーク入りし、19日に米韓首脳会談に臨む。20日に日本に到着し、21日に福田康夫首相と会談する予定だ。

 長い間ギクシャクしていた日韓関係ですけど,新しく就任した李明博大統領は,未来志向の外交と言う建前で日本との関係修復に臨むようですね。盧武鉉元大統領も,就任当初はそんなことを言っておいて,すぐに反日に転じましたので,どこまで続くのか注目されるところです。

 韓国の人たちにとって反日を行うことは,幼少のころからの教育で徹底されていることですし,すっかり日常生活の風景の一つと化しているようですので,今回の李大統領の訪日に際しても,韓国内からの様々な圧力があるようです。そして,歴史問題に関しては,日韓の間で合意を得ることが現在のところほとんど不可能ですので,ここは,李明博大統領の腕の見せ所でしょうか…。どうやってごまかすか…。日本の首相は,韓国にとっては幸いの福田さんですし…。

 今朝,テレビのニュースを見ていたら,韓国では今,日本の併合時代の建築物の保存運動が注目を集めているとのことです。十数年前に,歴史的建造物の旧朝鮮総督府庁舎を破壊したことを考えると,にわかには信じられないことなんですが…。
 韓国で言われるところの日帝時代(併合時期)に建てられた建築物は「日帝残滓」とされ,これまでにも事あるごとに破壊されてきました。測量用の杭でさえ,朝鮮民族の精気を奪うための日帝の陰謀だとしてあちこちで抜きまくってしまったという,ちょっとほのぼのとした話もありますね。ただ,橋などの真に実用的なものはそのまま残されているものが多いそうですが。

 最近の韓国では,併合時代の日本の役割を再評価する教科書がつくられたというニュースも入っていますので,今までよりは多少風通しがよくなっているのでしょうか。ただ,この教科書は,韓国では「韓国版の扶桑社教科書」という位置づけみたいですけどね。

 とりあえず,李明博大統領のこれからの動きに注目です。前任の大統領があまりにもあんまりな方でしたので,たいていの人はまともに見えるかもしれませんが,韓国内の事情に関わらずどこまで我慢できますか…。1年ぐらいは様子見ですかね。

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実用外交の第一歩か - 多岐亡羊
2013年07月15日(月)22時20分 受信