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長野の聖火リレー

 26日の土曜日に長野で聖火リレーが行われましたね。これまでの各国での聖火リレーを踏まえて,長野ではどういった事態になるのかという世界的な注目がありましたけど,聖火リレー自体への過激な行動は目立ったものとはなっていなかったような印象です。

 警察庁長官は本日「長野県警がほぼ満点の警備をしてくれた。」との評価を示しましたが,聖火リレーを目の当たりにした人々からは,中国人留学生の傍若無人な振る舞いとそれに対する警察の対応について,厳しい意見も多数あがっているようですね。数千人規模で真っ赤な旗を振って声を張り上げる人々より,日本人をなだめる方が警備の効率がいいという事情もあって,当の警察官としても歯がゆい思いはあったのではないかと想像するのですがね…。ただ,明らかな道路交通法違反の者もいましたので,そこは毅然と検挙していただきたかったなぁとは思います。

 国境なき記者団も,聖火の採火式でも登場した,手錠で表した五輪の旗を掲げるなどのアピールを行いました。同記者団のメナール事務局長は,抗議行動を容認した日本政府の民主的な対応を称賛したと報道されています。聖火リレーに集まった中国人留学生に対してメナール事務局長は「中国の若者はこの日の経験から民主主義の何たるかを知ってもらいたい」とメッセージを発したそうですが,現状では非常に厳しいように思えます。

 聖火リレーが各地で行われるのは,オリンピックの精神を各地で共有し合うことにあろうかと思います。長野で聖火リレーが行われるのなら,まず第一に長野市民,そして日本国民がそのリレーに声援を送ることが,その意義を全うすることにつながるはずですが,日本国民の居場所は真っ赤な旗を持った中国人によって奪われていました。五星紅旗を持った人々は聖火を守ることを口にしていますが,彼らが守ろうとしているのは中国の薄っぺらな面子でしかありません。なぜ,このような事態になっているのかは全く理解できていないでしょう。

 聖火リレーを埋め尽くした五星紅旗と,チベット国旗を持った人々を取り囲んで発した中国人の言葉を見聞きして思い出したのは「文化大革命」。政権を転覆しかねない人々を反革命分子として徹底的に罵倒・弾圧する紅衛兵の姿です。市場経済によって大きく発展を続けているという中国ですが,中国共産党の一党独裁の政治体制は,彼ら自身の精神を何度でも同じ場所に引きずり込むことになるのでしょうね。

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