映画「靖国 YASUKUNI」ですが,いつの間にか動きがあったようです。
産経新聞(2008.4.21 20:49)
映画「靖国」、削除要請を拒否し5月3日から公開へ
映画「靖国 YASUKUNI」の李(リ)纓(イン)監督らに対し、靖国神社が映像の削除・訂正を求めている問題で、配給会社のアルゴ・ピクチャーズは21日、「内容を変更せずに、(神社側と)和解する方向を探りたい」として、作品に手を加えずそのままの形で上映する方針を固めた。神社側が期日としている26日までに正式回答する。
アルゴ・ピクチャーズは、削除しない理由として「神社側から言われただけで、裁判所から法的に削除しろといわれたわけではない」としている。
映画館には試写会で使用したフィルムと同じものを、遅くとも5月1日前後から発送する。
これに対し、靖国神社広報課は「正式な回答をもらっていないので、現段階ではコメントできない」としている。また、この日は上映を決めている23館のうち、8館の公開日程が決定。5月3日に東京の渋谷シネ・アミューズで公開されるのをトップに順次、大阪や京都などの映画館でも公開。そのほかの映画館についても、日程を調整している。
う~ん,靖国神社に回答する前に,公開を発表することを決定してしまっていいんでしょうかね。ますます不信感が募るような気がするんですけど…。映画に映像を使われている高知の刀匠との折り合いはついたのでしょうか。この映画への批判は,単にイデオロギーとか右翼の問題からであると考えているとすれば,何と自己中心的な…という印象が拭いきれませんねぇ。
ここに来て,配給会社は無理やり急いで走っているように思われますけど,裁判所云々の物言いは法廷闘争を覚悟してのことなんでしょうか。問題ははっきりとしているわけですから,それらを解決してから公開しないと,せっかくの主張が台無しになるように感じますけど…余計な心配でしょうかね。